九星 恋の占い館

九星 恋の占い館 > 学習室


吉凶評価の概念


前項までにおいて、各種方位神や九星の凶殺について解説してきましたが、そのほか、天干祐気・剋気方、地支祐気・剋気方、九星祐気・剋気方による方位吉凶を総合的に勘案して、方位盤上に吉凶評価を表現することとなります。

九星とは天の気(十干)と地の気(十二支)の交合により生ずる人の気であるということは、様々な箇所で言及してきましたが、この一文は、九星を、三才観をもとに単に位置づけるためだけの一文ではありません。
これは天の気や地の気が直接的に人々に諸般の影響を及ぼすのではなく、九星を通じて影響を及ぼすという意をも包含しています。

十干の『干』は『幹』と同義です。また、十二支の『支』は『枝』と同義です。すなわち、十干や十二支は、一本の木を考えた場合に、それぞれ、「幹」と「枝」を表すということになります。このとき、その木の幹や枝と、そばに立つ「人」との間には、どんな関係があるといえるでしょうか。

木や枝が折れ、倒れ掛かってくるような天変地異でも想定すれば話は別ですが、一般的に両者の間にはこれといった関係性はありません。しかし、例えば、その木が”りんごの木”だとして、りんごの木に『実』がなっているとすればどうでしょう。人はその実を取って食べようとするのではないでしょうか。
この『実』が人々と木との関係性を作り出すこととなるのです。すなわち、九星は木における『実』という事になります。

そのりんごの実が、何らかの影響で腐ってしまっていれば、人はそれを食すことでお腹を壊してしまうでしょうし、栄養がたくさん詰まっていれば、人はそれを食すことでエネルギーにすることができます。

天の気や地の気は、『幹』や『枝』であって、それらが直接的に人々に影響を及ぼすのではなく、『実』すなわち人の気である九星を生み出し、九星を通じて人々に様々な影響を及ぼすのです。

このことから、天の気、地の気、人の気の方位吉凶が、「方位取りの効果」の項に記したように、天地自然の働きをあらわす、九星の後天定位に帰結し、九星(の象意)を通じて人々に影響を及ぼすと考えることになるのです。


天・地・人の影響力評価
最後に、今までの解説の中で、方位神を「天の神」や「地の神」としたり、九星の凶殺について、その影響力を「天の気」、「地の気」、「人の気」としたりしていましたが、これらの真意について説明しておきます。

天の気や地の気や人の気が、人々に対して様々な影響力を及ぼすことについては、これまで述べてきたとおりですが、その影響力というものにまで考察を加えなければ、それらを総合的に勘案したうえで、最終的な方位の吉凶を評価・判断することはできません。
古代の人々はこの哲理を立てることをしなかったため、例えば、吉神と凶神が同方位に回座している場合に、その方位が結果として吉なのか凶なのか解釈することができませんでした。このことが、様々な流派と称する勝手な解釈論を生み出すもととなってしまったのです。

現代においても、これに端を発する勝手な解釈論が横行してしまっています。これでは、本来、人々を開運へと導くための方位術が、かえって人々を悩ませる種となってしまいます。まさに本末転倒です。

この方位吉凶の影響力の解釈に当たって、易経における『参天両地』の概念を用いることとなります。参天両地に関しては他の項にて解説していますので、その説明は割愛しますが、参天両地の概念より、天の基数は「3」であり、地の基数は「2」となります。この基数を人々に及ぼす影響力の大きさとして解釈します。

「天の気」が「地の気」との関係において、その影響力に勝ることは改めて説明するまでもないでしょう。これを「3」と「2」という数字で評価します。では、人の気についてはどう評価すればよいでしょうか。
人の気は天の気(父)と地の気(母)との間にもうけられた「子」です。易経において「乾為天」、「坤為地」が第一、第二に掲げられていることや、文言伝において、乾、坤の二卦についてのみ詳説していることからもその重要性は明白です。文王八卦において子は「震・巽・坎・離・艮・兌」となりますが、これらが、偉大なる父や母の影響力を凌ぐと考えることはできません。すなわち、人の気の影響力は「1」と考えることとなるのです。

しかし、人の気の影響力はその程度しかないのか、と決して侮ってはいけません。人の気、すなわち九星は正八方位に配される気です。二十四山方位盤においては三方位を占めることとなります。一方、天干や地支は、それぞれ二十四山における一方位が配当されているに過ぎません。すなわち、二十四山における一方位の影響力に関しては、天干・地支に及ばないものの、三方位にわたる方位影響力を合計すれば人の気の影響力は「3」であり、地を凌ぎ、天に匹敵するのです。
また、父(乾)および母(地)の影響力の合計は「5」です。一方、その子である「震・巽・坎・離・艮・兌」の六子の影響力の合計は「6」です。これは子が集まれば親をも凌ぐ大きな力を発揮することができるということを体現しているに他ならず、真気九星学が人の和の重要性を説く所以の一つでもあります。

上記によって導かれる影響力をもって、方位神や凶殺、天・地・人それぞれの祐気・剋気を総合的に勘案し、一つの方位盤上において、総合吉凶評価を行うことができるようになります。これをもとに作成した方位吉凶評価が『吉凶方位カレンダー』に体現されています。